お雛様

13年前に作った、金屏風に見立てた漆のパネル。
お雛様とも13回目の春ですね。
お陰さまで、娘らも大きくなりました。
今年もよろしく見守ってやって下さい。
IMGP5833

フィリップさん漆を塗る

先日、木工作家の友人がフィリップさんを連れて来た。
彼は現在フランスの木工学校で学んでいるそうだ。
今回研修で来日し、友人の工房で手伝いをしながら木工技術を学んでいる。
その間漆の作業を体験してみたいとの事で、自作の小箱に漆を塗ることになった。

実際に塗りだすと、手を動かす事に慣れている為かあるいは性格なのか、すっと作業に取り掛りどんどん塗っていく。

迷いがない。

こんな風に軽快に生きるのもいいなと思った。

それにしてもフィリップさん、絵になるなぁ・・・
SN3T0026

クリスマス

冬の森・・・

漆の二段小箱

蓋を開けると・・・

うるし二段小箱とシュトーレン

指折り数えて一日ひとつ・・・

漆器でクリスマスメリークリスマス!!

厨子

 物作りは通常、対象物の背景(歴史等)を考えながら制作する。
厨子(ずし)を作るとなると当然、背景にある「宗教・過去・未来・生死」を考えることになる。
しかし、いくら考えても答えは出ないし、答えがあるのかも分からない。
頼りは祭る時の「陰影・色・温度・匂いなどの感覚が入り混じった雰囲気」。
写真の厨子は、お客様の御希望でこのあと真っ赤に上塗りされる。
厨子

葡萄酒器

昨年、長野県産ワインの公式ホームページに漆芸作家として掲載していただいた。
それからワインの事を色々調べ考えていたら、『日本のワインを、日本で飲む器』を作りたくなった。

自分も含めほとんどの人が、「このワインにはこのグラス」ではなく
「今日はこのグラス」と言った感じでワイングラスを選んでいるように思う。

テーマは「決まった形より雰囲気のあるワインの器」
一日の終わりに、ちょっとレトロであたたかい漆の「葡萄酒器」で
ほっとする時間を過ごすのはいかがだろうか。

IMGP5641

チューリップの小箱

漆屋の仕事は時間が掛る。
春をイメージした作品が秋に出来上がる。

庭に咲くチューリップが何とも愛らしかったので作った二段の小箱。
我が家のチューリップは白・赤・紫。

次の春が来て、あれ?と思う。
「ピンクは無かったかぁ・・・」
イメージで想作するのでいつも現実とは少しかけ離れる。

チューリップの漆二段小箱


うるし塗りのけん玉

「菅原さんなら面白がって塗ってくれると思って・・・」と言う事で、
けん玉にうるしを塗る事になり、現在試作中です。
うるし塗りのけん玉

器と違って配色が自由なので楽しいです。
うるし塗りのけん玉

ウッドスタート

ハートブロック 森ものがたり

平成24年11月から、長野県伊那市ではウッドスタート事業が始まりました。
伊那市生まれの赤ちゃんに木のおもちゃや漆器等の木工製品をプレゼントする事業です。
サクラ・クリなど地元産の木材を使い、今回は市内の6人の木工職人や漆作家がそれぞれ制作に当たります。
工房然は、
ハートブロック(ハート型のブロック)
森ものがたり(木や家や人形のラトル)
で参加しています。
これから一つ一つが赤ちゃんの元へ届けられ、
握られ、舐められ、積まれて、転がされて?!・・・・
想像するだけで楽しく幸せな気持ちになります。

デザインを考える時に気を付けたことは、
「無造作に置いてあるだけでも絵になること」
「余白があること」
子供達の感性と想像力は本当にスゴイから!!
「元子供」も楽しみながらも真剣に作ります。

あとは漆の力におまかせです。
「色に深みがあって単調でないこと」
「舐めても汚しても気にせず水洗いが出来ること」
「塗ってもちゃんと木の暖かさが手に伝わること」

湯筒

乾漆の湯桶
高遠に来て知り合った山根さんが蕎麦を打つ店「壱刻(いっこく)」から注文を頂いた「湯筒(そば湯入れ)」です。麻布を漆で何枚も何枚も重ねていく「乾漆」という技法でつく手居るので、行ってみれば漆の固まりです。毎日熱いそば湯を入れてもびくともしない堅牢さと、乾湿ならではの柔らかなフォルムにこだわっています。129年前の土蔵を改装して作ったという店は、陰影があり錫の色もよく似合うと思いました。

oykotのジュエリーケース

oykotの宝石箱

昨年もジュエリーの箱を作らせていただいた『oykot』さんから届いた年賀状です。一つ一つ思いを込めて作られたジュエリーは、それそれのお客さまの元で、まさに Colorfulな歴史を重ねていく。人生を共に歩むジュエリー。宝石箱も心を込めて。

「oykot(オイコット)」のジュエリーケース

oykot_2010

『oykot』・・・「反対から読むと“東京”なんです」
「日本の職人技をTOKYOから発進したい。
下町のジュエリー職人が作ったジュエリーを漆の宝石箱に入れて・・・」と宝石箱の製作依頼があったのが、もう1年以上前のお話になります。
色や形など打ち合わせを重ね・・・・今年届いた年賀状が上の写真。
ジュエリーが収められた姿を見て、「いい仕事をさせていただいたなぁ」と思いました。
oykotのお二人の爽やかな情熱に、感謝します。

oykotのホームページはこちらから